住職法話

なごやかな心に人は心を開く

住職法話| 16 /23

琉璃燈より

安城寺住職法話アサガオ「和」(わ・なごみ)、「和合」、「なごやか」と言う言葉は、日本特有の素晴らしい言葉です。

人が人に対して思いやりの心を持って、なごやかな気持ちで接することは大切なことです。なごやかなる心と温かい人柄を慕って人は集まり、自分の欲得ずくで、身勝手な冷めた心に人は去って行きます。

温かい人を思いやるなごやかな心を養っていくためには、まず「相手の立場に立って物事を考えてみる」ことが大切です。 私達は生まれ持った能力、性格、育ってきた環境、そして現在置かれている立場や事情がそれぞれに異なっています。そのことを考えずに、ただ自分の思い方や尺度だけで相手を捉えようとすると当然そこには無理が生じます。

人だから間違いも失敗も、思い違いも、考え違いもあります。この世の中に誰一人として、間違いも失敗もしない人はいないでしょう。自分や周囲の人が不足不満に思う相手の態度や行動は、その人を取り巻く環境や立場に何らかの原因や事情があるかもしれません。自分自身は、たまたま環境に恵まれているだけであって、そのことに気付かず自分にも多くの欠点や弱点があることを再認識する必要があります。

相手を思いやる心を持って、お互いに向上して行こうとする温かいなごやかな思いやりの気持ちで接すれば、たとえそれが注意や叱責になっても、頑(かたく)なな人の心をも開いていけるのではないでしょうか。

なごむ気持ちを持って、相手のことを心から思いやってこそ人は心を開き、慈しみ尊ぶところに、それに応える心が返ってくることでしょう。

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